「メーリングリスト+電子掲示板=リスト板」を実現する「りすと亭」をバージョンアップしました。
新しいバージョンは4.07.0となります。
以下より入手できます。
今回のバージョンアップの変更点をここで解説します。
添付ファイルを保存しないモード (リスト板設定の「添付ファイルをメッセージ閲覧用として保存しない」管理レベル0) §
これを設定すると、受信した電子メールの配送処理を行ったあと、最初のテキストパート以外のパートは全て破棄して保存します。電子メールによる巨大ファイルの受け渡し用途に特化して使われることを想定したものです。ちなみに、outboxログ、メッセージ参照用として最初のテキストパート以外のパートは全て保存されませんが、inboxログには全て記録されますので、その分のHDDは消費します。これを使う場合はinboxログは自動削除の設定にした方が良いでしょう。
パスワード通知のメールの本文がetcoutboxに書き込まれている問題を解消 §
個人情報がログに記録されてしまうバグでした。
Webブラウザから過去ログを閲覧するとTABが適切にフォーマットされない、桁が揃わないという問題があるためpre要素で出力するように変更 §
TABや半角空白による書式整形、固定ピッチフォントに依存した書式整形がWebブラウザで参照した際に反映されていませんでした。
リスト板(ML)管理者がメンバー登録する際にアドレスの前後の空白をtrimする §
管理者が登録する時に誤って前後に空白文字を付けるとそれも電子メールアドレスとして受け付けられてしまい、トラブルの発生源になっていました。これを取り除くようにしました。
送信されたメールがチェック待ちリストに追加の場合に、それを通知するメールを返送。返送するメッセージはリスト板管理者が変更可能 §
事前チェック待ちリストに入ったことを通知する手段が無かったので追加。これで誤解を減らせることを期待。また、チェックポリシーなどがある場合に対応するため、編成メッセージは変更可能にしました。(管理レベル0)
受け取ったメールに対して一切何も返送しない電子メールアドレスを指定するイグノアリスト機能 (管理レベル1の「無視電子メールアドレスリスト」。正規表現も可) §
これは従来からあるブラックリスト機能とは異なります。ブラックリスト機能はユーザによる登録を拒否し、あらかじめ指定されたメッセージを返送する機能ですが、この機能は受信したメールに対して何も返送しません。
正規表現が理解できる場合は、それによるきめ細かな指定ができます。
無視する電子メールアドレスにReplyToが自アドレスである場合を追加 §
これはちょっと自信がありませんが、無視処置に追加しました。
メンバーリストに関係なく、常に受け付けるドメインを指定可能とする。(リスト板の設定、管理レベル1の「配送を受け付ける電子メールアドレスのフィルタ」指定に正規表現も可) §
特定ドメインに属するアドレスからの電子メールは全て受け付けるような運用のために用意されています。(ただし、受け付けるだけで電子メールの配送先にはなりません。)
この指定は後方一致で判定されるので、@hoge.co.jpのように記述するとドメイン単位で指定することができます。
正規表現が理解できる場合は、それによるきめ細かな指定ができます。
MLで例外発生時にML管理者にエラーメールを送付しないオプションを「サーバ管理者」に提供 (サーバ管理者へのエラーメールは送付され、それにより問題解決を行う場合) §
これはサーバ管理者の設定です。
配送処理中に例外が発生した場合、通常はリスト板管理者とサーバ管理者に送付しますが、この設定はリスト板管理者への送付を行いません。例外情報の多くはサーバ管理者でなければ対処できないため、意味がないという理由によります。しかし、リスト板管理者の設定によって発生する例外もあり得るため、オプション選択になっています。